はじめに、xCORE-200 ソフトウェア統合開発環境である「xTIMEcomposer studio」について見ていきます。
xTIMEcomposer studio の最新の Version は、(2015年 9月現在) version 14 となっています。
URL: https://www.xmos.com/support/tools
この xTIMEcomposer studio は、Windows 版、MAC OSX版、Linux版がリリースされており、Community Edition と Enterprise Edition が存在します。
Community Edition は、My XMOS アカウントさえ作成すれば、無料でダウンロードでき、しかも、全ての機能を無料で使用することができます。
URL: My XMOS アカウントの作成 https://www.xmos.com/login
※ Java Runtime Environment (JRE) 1.6 又はそれ以降の Version が必要ですが、Windows版の場合には、32-bit JRE が必要になりますので、注意が必要です。
[2015年9月現在、次のURLからJRE がダウンロードできます。https://java.com/ja/download/manual.jsp ]
もし、xTIMEcomposer インストール後、起動しない症状に見舞われた場合には、64bit版のJREをインストールしてしまっている場合があります。その場合には、 一旦、Windows のコントロールパネルの「プログラムのアンインストールと変更」から、Java をアンインストールし、前述のURLからダウンロードした 32bit 版の JRE をインストールする必要があります。
この xTIMEcomposer studio は Eclipse ベースの開発ツールですので(Eclipse に馴染みのある方には得に)、非常に使いやすいユーザーインターフェースになっています。
xTIMEcomposer studio でできることは、大きくは次の点になります。
- xCORE/xCORE-200 向けソフトウェア開発(編集、Compile/Build) [xcc]
- シミュレーション [xsim]
- 実デバイス上での実行とデバック [xrun]
- Flash デバイスへの書き込み [xflash]
- 静的タイミング解析 [xta]
- 内部信号のリアルタイム・モニター [xscope]
- 静的解析(使用メモリ量やコア数の表示、タスク間の通信・接続関係を視覚化)
- ソフトェア・ライブラリの参照とインポート
- 非常に多くの Example の参照とインポート
その他、コマンドライン・ツールとして、xburn があります。
- 開発ソフトウェアの暗号化 [xburn]
"xTIMEcomposer STUDIO" のビデオが公開されていますので、実際のツールのイメージを確認することができます。
特に、静的タイミング解析ツール"XTA" や、内部信号のリアルタイム・モニターツール"xSCOPE"といった、他にはない非常に魅力的な開発ツールがあります。これらは、実際のビデオを見ることで、その良さがわかります。
[xTIMEcomposer STUDIO]
[XMOS Timing Analyzer - XTA]
もちろん、これらのツールの Example, Tutorial が、xTIMEcomposer STUDO の左ボタン"Example" を押すと確認できます。これらの Example を使用して、各ツールの使用方法を簡単に習得できます。
参考URLs:
xTIMEcomposer https://www.xmos.com/products/tools
Donwload https://www.xmos.com/support/tools
Document https://www.xmos.com/support/tools/documentation
次回は、実際のソフトウェアを開発するための言語「xC」(拡張C言語)を見ていきます。
(その他の投稿については、右上の「ページ」をご確認ください)
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